ビルが立ち並ぶ虎ノ門の一角に鎮座する金刀比羅宮(ことひらぐう)。
御祭神は「神々の中でもっとも偉大な力をもつ神」と言われています!
金刀比羅宮(ことひらぐう)とは
万治三年(1660年)に讃岐国丸亀藩主であった京極高和が、その藩領内である象頭山に鎮座する、金刀比羅宮(本宮)の御分霊を当時藩邸があった芝・三田の地に勧請し、延宝七年(1679年)、京極高豊の代に現在の虎ノ門(江戸城の裏鬼門にあたる)に遷座したと言われています。
当時は“金毘羅大権現”と称されていましたが、明治二年(1869年)、神仏分離の神祇官の沙汰により事比羅神社に、明治二十二年(1889年)には金刀比羅宮に社号を改称しています。
金刀比羅宮
御祭神
大物主神(おおものぬしのかみ)
大物主神とは「大いなるモノ(神霊)」。神々の中でも最も偉大なる力を持つ神」という意味の神名であり、海陸安穏・五穀豊穣・万民泰平、国や人々に平安をもたらす神様。また、一説に運を掌る神とも伝承されています。
崇徳天皇(すとくてんのう)
崇徳天皇は鳥羽天皇の皇子で、保安四年(1123年)に第75代の天皇として即位され、永治元年(1141年)に上皇となられました。46歳で崩御された翌年の永万元年(1165年)、その不遇な生涯と崇敬の篤さを偲び、金刀比羅宮(本宮)の相殿にお祀りされることとなりました。
ご利益
海陸安穏・五穀豊穣・万民泰平・殖産興業・招福除災・縁結び・開運
金刀比羅宮境内
こちらは裏鳥居になります。
裏鳥居から入ったすぐに手水舎があります。
こちらは社殿前にある銅鳥居。
文政四年(1821年)に奉納された明神型鳥居で、左右の柱上部には四神(青龍、白虎、朱雀、玄武)の彫刻が施されています。
色々神社を巡ってますが、四神の彫刻は珍しく杉並区の馬橋稲荷神社の双竜の鳥居を思い出します!
社殿は戦災により焼失してしまいましたが、昭和二十六年(1951年)に拝殿と幣殿が再建されています。
総尾州檜造り、銅板葺きの権現造りで、日本最初の建築史家、伊東忠太氏の設計校閲による建物。また、平成十三年(2001年)に東京都選定歴史的建造物に指定されました。
幣殿の奥に位置する本殿は昭和五十八年(1983年)に再建されています。
正面に「百度石」、背面には「大願成就」の銘があります。
心願が叶えられたお礼に建てられた百度石は、港区内では非常に珍しく貴重であるということから、平成九年(1997年)に港区文化財総合目録に登録されています。
金刀比羅宮の神楽殿。
毎月十日には里神楽が奉納されますが、奉納される時間は11時40分~、14時~、15時~、17時~となっています。
こちらは社務所になり、お守りや御朱印授与などの受付になります。
本殿向って右側に二つの小さなお社がありますが、その一つが喜代住稲荷神社。
もう一つが「結神社(むすびじんじゃ)」。
江戸時代に良縁を求める多くの女性から厚い信仰があった結神社。
良縁祈願に訪れた女性たちが結神社の前で自分の黒髪の一部を切り、折り紙を持参し、社殿の格子や周りの木々に結わいて良縁を願い成就させたと言われています。
結われている赤い紐は社務所(800円)で授与できます。
金刀比羅宮の御朱印
墨書:奉拝・金刀比羅宮
印:丸金・金刀比羅宮・葉団扇神紋
詳細
創建年 | 1660年 |
御祭神 | 大物主神・崇徳天皇 |
主な祭事 | 初こんぴら祭:毎年1月10日、10月10日:大祭 |
御利益 | 海陸安穏・五穀豊穣・万民泰平・殖産興業・招福除災・縁結び・開運 |
住所:105-0001 東京都港区虎ノ門一丁目二番七号
交通:
最寄駅
・東京メトロ銀座線 『虎ノ門駅』2番出口より徒歩1分
・東京メトロ丸ノ内線/千代田線/日比谷線 『霞ケ関駅』A13番出口より徒歩5分
TEL:03-3501-9355
FAX:03-3593-2839
参拝時間:6時〜17時
御朱印授与時間:9:00〜17:00