今回は東京都江東区に鎮座する「大島稲荷神社」をご紹介いたします。
大島稲荷神社とは
御祭神
・宇賀之御魂神
ご利益:五穀豊穣・諸産業繁栄・諸芸上達
・太郎稲荷大神
・迦具土之命
御朱印
あり:300円
御由緒
和銅四年(七〇七年)元明天皇大和朝廷時代(倉稲魂神)が轟く雷鳴とともに、二月初牛の日、初めて伊奈利山の験の杉に降臨してから、稲荷信仰として始まると云う。
朱雀天皇の天慶五年(倉稲魂神)に正一位という最高の神位階に昇られました。
明正十五年江戸時代ご創建と当神社伝えられる。
由来同地は、海辺又は小名木川よりも近く、数度の津波等により、耕地の荒廃甚だしきため、又悪疫もはやり、村人相謀りて山城の國、伏見なる稲荷の御分霊を此の地に、奉遷して産土神として、災を除き、衣、食、住、福を授け家内安全、出世開運あらゆる産業の大祖神として、御神威高く輝き大島神社として称え、爾来開拓国造の守護神の御神徳が果しなく拡がり続いて、しかも、如何にご利益或るかを強く物語るもので、崇敬拝厚きも深く受、鎮守様として仰がれたり。
※大島稲荷神社御由緒より
大島稲荷神社までの道のり
大島稲荷神社の最寄駅は都営新宿線「大島駅」。
そこから大通りを歩いて5分ほどで到着します。
大島稲荷神社の境内
こちらが大島稲荷神社の鳥居。
造りはシンプルな神明系鳥居になっています。
鳥居手前左側には松尾芭蕉ゆかりの地としての石碑があります。
松尾芭蕉ゆかりの地としての御由緒。
こちらの石碑には大島稲荷神社の御由緒の記載があります。
この御由緒は上の御由緒の部分に文字起こししてありますので、よかったら読んでみてください。
大島稲荷神社の手水舎。
鳥などがイタズラしないようにでしょうか、網が張ってあります。
大島稲荷神社の狛犬。
だいぶ古い狛犬だと思いますが、右の阿像は顔と足が崩れてしまっています。
大島稲荷神社の拝殿。
この日は天気もよく緑と朱色の社殿がとても綺麗です。
拝殿前には「福詣り」の案内も。
「福詣り」は毎月1日、15日です。
「大祓神事」と「茅の輪の由来」の由来。
大祓神事
大祓は、氏子中の人々の心や身体に色々な良く無い事が起こる原因を取り除き、幸福と繁栄を迎えるために諸々の罪穢を祓ひ清め清明心を自己の内に培う神事です。
大島稲荷神社では毎年六月三十日、十二月三十一日の年二回、大祓式を厳修し、氏子の皆様からお預かり致した人形を水清き河海に流し清めるか、聖浄地において御浄火にふして罪穢消滅を祈願いたします。
※大島稲荷神社御由緒より
茅の輪由来
神代の昔、素盞嗚尊様が大勢の神神達と日本の国土に住まいする人達の平和と産業の発展の為に諸国を視察して廻っている時ある貧しい一軒の家で(蘇民将来と云う人)一夜の暖かい待遇をうけられた事を大変感謝され「もし世の中に悪疫(悪い病気)が流行だしたらチカヤをもって輪を作り腰の上にかければ必ず一切の悪疫から免れる事が出来る」と教へ下さった。(備後風土記)此の故事に習って、茅の輪の信仰が広まり現在では鳥居に話を作り、くぐる事によって、悪疫を免れると云ふ教えが行われています。
※大島稲荷神社御由緒より
松尾芭蕉ゆかりについては、こちらでも書かれています。
佐竹神社
大島稲荷神社境内にある「佐竹神社」。
こちは佐竹神社の鳥居です。
鳥居をくぐると牛の石造がありますが、体には鈴がたくさん付けてあります。
御祭神は菅原道真公でしょうか(?)
ちょっと不明ですが、調べてみます。
佐竹神社の狛犬。
ここの狛犬の姿は躍動感がありますね。
こちらが佐竹神社拝殿。
社殿の創建は1988(昭和63)となっています。
大島稲荷神社の御朱印
大島稲荷神社
佐竹神社
大島稲荷神社後記
大島地区の産土神として鎮座する大島稲荷神社の境内は広くはありませんが、緑豊かな場所で参拝して気持ちいい神社でした。
参拝した時期はちょうど節分前で、御朱印をいただいた後に「節分用だけどいっぱいあるから」とキャベツ太郎のお菓子をいただきました。
御祭神の太郎稲荷大神とかけてる?
ありがたくいただきます(^ ^)
大島稲荷神社のWebサイトでは節分など各行事の写真や動画もアップされていますので、ぜひ見てみてください。
大島稲荷神社の詳細
創建年 | 明正十五年 |
御祭神 | ・宇賀之御魂神 ・太郎稲荷大神 ・迦具土之命 |
主な祭事 | 9月19日:例大祭 |
御利益 | 五穀豊穣・諸産業繁栄・諸芸上達・厄祓い・火災消滅・学業成就・身体健全・病気平癒 |
住所: 136-0072 東京都江東区大島5-39-26
TEL・FAX: (03)3684-4749
交通:
・都営新宿線「大島駅」より徒歩5分