今回は三重県伊勢市に鎮座する「伊勢神宮内宮」をご紹介いたします。
伊勢神宮内宮とは
御祭神
・天照大御神
ご利益:国土安泰・五穀豊穣・生命力向上
御朱印
あり:300円
ご案内
高天原たかまのはらにいらっしゃる大御神は皇孫瓊瓊杵尊ににぎのみことをこの国にお降しになる際に、豊葦原とよあしはらの千五百秋ちいほあきの瑞穂国みずほのくには、是これ吾あが子孫うみのこの王きみたるべき地くになり。宜しく爾いまし皇孫すめみま、就ゆきて治しらせ。さきくませ。
宝祚あまつひつぎの隆さかえまさむこと、まさに天壌あまつちと窮きわまりなかるべし。
と、この国は天地と共に永遠であるとの祝福のお言葉をお与えになりました。また、この言葉と共に大御神は宝鏡を授けられ、「この鏡は私を見るがごとくにまつれ」と命じられました。さらに高天原でお育てになった稲穂を授けられ、米をつくる暮らしが、この国の繁栄と平和をもたらすとお教えになられました。この御祝福の言葉は「天壌無窮てんじょうむきゅうの神勅しんちょく」と呼ばれます。
さて、瓊瓊杵尊に授けられた宝鏡は八咫鏡やたのかがみと呼ばれ、天皇が天照大御神をお祀りするご神体となっています。八咫鏡は代々宮中で天皇ご自身がお祀りされていましたが、崇神すじん天皇の御代になるとお側でお祀りすることに恐れを抱かれ、皇居を出られ、大和の笠縫邑かさぬいのむらに神籬ひもろぎを立ててお祀りすることになりました。
そこでは、天皇にお代わりして、豊鍬入姫命とよすきいりびめのみことが皇大御神をお祀りしていましたが、垂仁すいにん天皇の御代に、倭姫命やまとひめのみことが新たに皇大御神をお祀り申し上げるにふさわしい地を求められることになりました。
倭姫命は大和の国を始め伊賀、近江、美濃の諸国を巡られた後、伊勢の国の度会わたらいの地、宇治の五十鈴の川上に到られ、皇大御神のお教えのままに「祠やしろ」をたててお祀り申し上げることになりました。今からおよそ2000年前のことです。
祠は社やしろとも書き、家やや屋やの代しろという意味で、大きなお祀りに際してその度新たにたてられる建物のことです。神籬や祠のように臨時にたてられる建物が、神の宮、つまり神宮と呼ばれるほどに大きな規模になったのは、天武天皇から持統天皇の御代にかけてのことと考えられています。
20年に一度の大祭、神宮式年遷宮もその時代に始まりました。
※伊勢神宮Webサイトより
伊勢神宮内宮までの道のり
伊勢神宮外宮から内宮へ参拝する方が多いと思いますので、外宮から道のりです。
伊勢神宮のWebサイトには下記のように書いてあります。
・徒歩:約50分
・自転車:約20分
・バス:約10分
・タクシー:約10分
私はよく自転車を借りますが、今回は朝早かったのでタクシーで向かいました。
内宮到着後、宇治橋前の案内所でいただけるマップです。
伊勢神宮内宮の境内
初の伊勢神宮内宮なので、日の出を撮りたい!
と言うことで、タクシーの運転手さんに無理って朝6時に手配していただきました。
ありがとうございます。
この日の日の出は6時50分ころでしたが、山があるので時間差があり、山から太陽が顔を出すのは7時半頃です。
12月の寒い早朝に約1時間待って撮れました。
とっても神秘的でした!!
寒い中がんばってよかった(^ ^)
その時の事を詳しく書いてます↓↓
無事に日の出を写真に収めることが出来たので、ようやく伊勢神宮内宮を参拝します!
宇治橋前にある御由緒。
内宮=皇大神宮なんですね。
長さが101.8mある宇治橋。
ここを渡ると、そこからは神域。
緊張しますね!
ちなみに、皇大神宮のこの宇治橋は行きは右、帰りは左ですが、外宮の表参道火除橋は行きが左で、帰りが右になってます。
宇治橋から五十鈴川。
眺めが気持ちいいです。
宇治橋出口にも鳥居が。
ここから神域です。
参道が広いし綺麗!
この日はあいにくの曇り空ですが、天気の良い日は気持ちよさそうですね。
参道を進むと火除橋が。
火除橋を渡ってすぐ右側に皇大神宮の手水舎があります。
手水舎も大きいですね。
さらに参道を進むと第三の鳥居が。
その第三の鳥居をくぐると右手に見えてくるのが、有名な五十鈴川御手洗場。
伊勢神宮を紹介しているメディアによく掲載されてますよね。
水面は意外と低く、かなり屈まないと手が届かなかったです。
水量は日によるのかな?
水は澄んでいて、小魚も泳いでいたりしてとても綺麗でした。
瀧祭神を後にして参道を進むと第四の鳥居が。
その先に見えてきたのが御饌殿。
この御饌殿でも御祈祷されています。
その横には神楽殿があります。
さらに参道を進んで行くと雰囲気がだいぶ変わってきますが、ご覧の通り、とても大きな木が周りに何本もあり圧巻です。
ここが皇大神宮の正宮前。
ここから先は写真が撮れないのが残念ですが、しっかりと全身で感じて、この目に焼きつけてきました。
本当に空気が違います!
中の様子は資料によると、社殿の中心にある正殿は4重の垣根に囲まれていて唯一神明造の古代様式。
茅葺の屋根には10本の鰹木がのせられ、千木の先端は水平に切られています。
他の神社は鰹木が4〜6本だったので10本はやっぱり凄いですね!
まだ参拝されてない方は、ぜひ足を運び全身で感じてみてください。
皇大神宮所管社:御稲御倉神
御祭神
・御稲御倉神
御由緒
神田から収穫した抜穂(ぬいぼ)の御稲が納められ、祭典に際し大御饌として神前にお供えされる。
※神宮会館Webサイトより
正宮を後にして参道を進んで行くと、御稲御倉が見えてきます。
そのすぐ先には外幣殿があります。
この先を進んでいくと天照大神の荒御魂を祀る別宮の荒祭宮があります。
さきに他の殿をご紹介します。
ここが神楽殿の横にある五丈殿。
皇大神宮所管社:御酒殿神
御祭神
・御酒殿神
御由緒
古くは諸神にお供えする神酒を醸造する所であった。
現在は三節祭にお供えする神酒を一時納め、これを奉下して神前にお供えする。
向かって右は由貴御倉である。
※神宮会館Webサイトより
五丈殿のと前にあるのが、御酒殿と由貴御倉(下の写真)。
皇大神宮所管社:由貴御倉
御祭神
・由貴御倉神
御由緒
由貴とは、清浄でけがれのないという意味である。
古くは御饌祭(みけさい)のお供えものや果物などを納めておく倉であった。向かって左は御酒殿である。
※伊勢神宮Webサイトより
こちらが由貴御倉。
ここは忌火屋殿でしょうか。
由貴御倉と参道を挟んだ場所にあります。
ここは御厩。
神馬はいらっしゃらなかったです。
皇大神宮にはもう一つ御厩がありますが、ここにも神馬はいらっしゃいませんでした。
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残念。
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と思いながら参道を進んでいると
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( ゚д゚)!!!
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( ゚д゚)//// いたー!!!
走って追いかけました!笑
いや〜凛々しいですね。
でも、この後にとてもお茶目な表情を見せてくれます。
舌出しのサービスショット!
可愛い( ´ ▽ ` )
さらにこの目!
表情豊過ぎませんか?!( ´ ▽ ` )
皇大神宮別宮:荒祭宮
御祭神
・天照大御神荒御魂
御由緒
お祭りにつきましては、正宮に準じる第一別宮として特別丁重に行われます。
祈年祭・神嘗祭・新嘗祭の奉幣の儀も、正宮につづき勅使が参向して幣帛が奉られます。又、神饌の種類や数量も正宮とほとんど同じものがお供えされます。
大祭中の大祭、式年遷宮も、古くから正宮に準じて執り行われています。応仁の乱のころ、長く中絶の止むなきに至った時代もありましたが、寛永8年(1631)には再び式年御造替の制が復興され現在に至っています。
また、古くからの大祭、神御衣祭が行われるのは、皇大神宮と荒祭宮のみであることからも、この宮の特別な神位がうかがわれます。
※伊勢神宮Webサイトより
こちらが横からの写真。
屋根の上にのっている鰹木は6本ですね。
皇大神宮別宮:風日祈宮
風日祈宮に通じる風日祈宮橋。
御祭神
・級長津彦命
・級長戸辺命
御由緒
「御笠縫内人」とは、延長5年(927)の『延喜太神宮式えんぎだいじんぐうしき』には、「是日(旧暦4月10日をさす)笠縫内人等供進蓑笠」とあって、4月10日に風雨の平らかなることを祈願して、蓑みのや笠かさを奉るために設けられた特別な職掌でした。後世、鎌倉時代頃には、このお祭りを「御笠の神事」とも称しました。
さらに、『皇太神宮儀式帳』には御笠縫内人の4月のお祭りの他に、旧暦の7月・8月の2ヶ月の間、風雨の平安と五穀の豊穣を朝夕日毎に祈願する「日祈内人ひのみのうちんど」と呼ばれる特別な職掌による神事が行われていたことが記されています。この2ヶ月間の神事は、『延喜太神宮式』に「凡毎年七月、日祈内人為祈平風雨、所須絹四丈」とあり後に7月の神事となっていたことがわかります。
時代が下るにつれ、1ヶ月の長きに亘って祭祀を執り行うことが困難となり、いつしか7月4日(今の8月4日)の1日のみに限定され、4月14日(今の5月14日)の神事と合わせて年2度の「風日祈祭」と称されるようになりました。
このように、時代に応じて変遷がありましたが、お祭りの本義はいささかも変わることなく現在に受け継がれ、古式ゆかしく執り行われています。
もともと「風神社」と呼ばれていました「社」が宮号をもつ「風日祈宮」となったのは、鎌倉時代の蒙古襲来の文永・弘安の役の際、ご神威によって猛風が起り、襲来した敵軍10万の兵を全滅させ、未曽有の国難をお救いになったご霊験に応えるべく正應6年(1293)3月20日、太政官符だじょうかんぷを以て宮号宣下きゅうごうせんげを発せられたことによります。
※伊勢神宮Webサイトより
ここが伊弉諾尊の御子神の級長津彦命と級長戸辺命を祀る社。
風雨を司る神で農作物の五穀豊穣を祈ります。
ここの社も鰹木は6本です。
皇大神宮所管社:子安神社と大山祇神社
子安神社と大山祇神社は宇治橋近くに鎮座しています。
参道から脇に入っていくせいか、あまり人がいませんでした。
ここを参拝する方に試していただきたいのですが、ぜひ奥に見える鳥居をそっと触ってみてください。
作りが新しいこともあるのかもしれませんが、めちゃめちゃツルツルで、「えっ!?」って感じでした。
こちらが手水舎。
梅の花の形が可愛い(^ ^)
奥側に鎮座するのが大山祇神社。
御祭神
・大山祗神
御由緒
古くはこの社の前で式年遷宮の初祭である山口祭が奉仕されていた。
手前の神社は子安神社である。
※神宮会館Webサイトより
手前側に鎮座するのが子安神社。
御祭神
・木華開耶姫命
御由緒
祭神の木華開耶姫神が、猛火のうちに御身無事に、三柱の御子をお生みになられた霊異を仰いだものと思われる。
奥の神社は大山祗神社である。
※神宮会館Webサイトより
子安神社と大山祗神社に向かう途中で、鹿と遭遇しました。
ちょうどこちらを見てますね。
鹿も神様の使いだそうです。
神馬も見れたしツイてる(笑)
伊勢神宮内宮の御朱印
伊勢神宮 内宮
伊勢神宮内宮後記
初の伊勢神宮内宮参拝。
前日に参拝した外宮も凄いと思いましたが、内宮も他と雰囲気が全く違い凄いですね!
ここは確かに神域だ(^ ^)
神域の空気を感じながらの風日祈宮橋で記念の一枚(笑)
定番甘味の赤福
参拝後は定番の赤福で甘味を美味しくいただきました。
「赤福ぜんざい」と「盆」
外宮と合わせてかなりお腹いっぱいの伊勢神宮ですが、次回はもっと伊勢神宮のことを調べて来ようと思っています。
いつになるかな〜。
近い場所に住んでいるわけではありませんが、神宮の空気に触れたいので年に一度は参拝に訪れたいですね(^ ^)
伊勢神宮内の詳細
創建年 | 垂仁天皇26年 |
御祭神 | 天照大御神 |
御利益 | 国土安泰・五穀豊穣・生命力向上 |
住所: 516-0023 三重県伊勢市宇治館町1
伊勢神宮外宮の記事はこちらから