元徳稲荷神社(げんとくいなりじんじゃ)とは
ココがポイント
御祭神
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
宇迦之御魂神は五穀を司る食物の神と言われ、稲荷系神社の御祭神。
須佐之男命(すさのおのみこと)と神大市比売(かむおおいちひめ)との間に生まれた宇迦之御魂神は日本書紀では「倉稲魂命」と記載されていますが、同神です。
また、古くから弁財天信仰と関わりが深く、長寿や福をもたらす福神としても信仰されていて、天女や人頭蛇身の姿で表させることもあります。
ご利益
五穀豊穣・商売繁盛・腫物平癒
御朱印
なし
御由緒
三河国の郷士であった河村徳右衛門が河村家の氏神様として、伏見稲荷社より神璽を遷して邸内でお祀りしたのが始まりとされています。
江戸開府に伴い、河村氏も江戸に出府、神田川沿岸に土地が与えられ、町名を徳右衛門町と称しました。その際、稲荷神社も邸内に移されました。明暦3年の大火(振り袖火事)の後、町の再開発計画が進められ、元禄元年に徳右衛門町は墨田区竪川沿いの地に移封され、本所徳右衛門町が成立しました。
稲荷神社も邸内から現在の地(三ノ橋付近)に移り、もと(元)神田徳右衛門邸内に鎮座していたことから、元徳稲荷神社と称するようになったといわれています。
二代目徳右衛門の妻が難性の腫物を患い、当社に祈願して平癒癒したことに倣い、町の人々も参拝し、平癒すると土地の産物である里芋を供えていました。
飛火という腫物の病が流行した折にも里芋を供えて祈願したと伝えられ、神社に里芋をお供えする習慣ができたと言われています。
明治中期に活躍した九代目市川団十郎も腫物に苦しめられた時、当社に参拝したと伝えられています。
中央区日本橋浜町には御分霊をお祀りする元徳稲荷神社綱敷天満神社があります。
※元徳稲荷神社 御由緒より
元徳稲荷神社の境内
元徳稲荷神社の鳥居。JR総武線の両国駅と錦糸町駅の真ん中くらいにある元徳稲荷神社ですが、首都高をくぐるとすぐにあります。
鳥居をくぐってすぐ右に手水舎があります。
こちらが社殿。
稲荷神社の狐。右の狐は鍵、左の狐は巻物を加えていますが、鍵は蔵の鍵で「富貴(ふうき)や豊穣(ほうじょう)、所願成就を示す」と言われています。
宝珠や稲束を加えている場合もあります。
元徳稲荷神社の御由緒
元徳稲荷神社の詳細
創建年 | |
御祭神 | 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ) |
主な祭事 | 例祭日:1月6日、5月11日、9月22日 |
御利益 | 五穀豊穣・商売繁盛・腫物平癒 |
住所:130-0023 東京墨田区立川3-18-2
交通:
最寄駅
・JR総武線 錦糸町駅より 徒歩15分ほど
社務所受付: