今回は千葉県千葉市に鎮座する「検見川神社」をご紹介いたします。
検見川神社(けみがわじんじゃ)とは
ココがポイント
御祭神
・素盞嗚尊(すさのおのみこと)
ご利益:文芸上達・厄除け・疫病除け・縁結び
・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
ご利益:五穀豊穣・諸産業繁栄・諸芸上
・伊弉冉尊(いざなみのみこと)
ご利益:延命長寿・縁結び・事業成功
御朱印
あり
御由緒
歴史と伝統のある検見川の地に鎮まります検見川神社の御創祀は、およそ1200年前平安時代前期第56代清和天皇の御代にまで遡ります。
当時は、人臣として初めての摂政である藤原良房が清和天皇の外祖父として実権を掌握し、養子基経と共に摂関政治を藤原氏が確立した時代であります。
この天皇の御宇貞観11年(869年)全国に流行した疫病を鎮めるため、その消除を全国規模で祈りました。その時、下総国(現在の千葉県)で 素盞嗚尊 (すさのおのみこと)が祀られ、災厄消除を祈った場が当地(嵯峨という地名を持つ)であったのです。古来より国家単位の災いをも取り除くほどの神威の轟きます地なのです。
宇迦之御魂神 (うかのみたまのかみ)は、平安時代後期藤原氏の勢力が衰微し、天皇が院庁に入って政治をみる所謂院政期に祀られ始めました。
第74代鳥羽法皇の院政期、第76代近衛天皇の御宇久寿2年(1155年)、勅命により平良文(将門の叔父)の流れを汲む千葉氏庶流で鎌倉初代将軍源頼朝配下として活躍する上総介廣常・金田小太夫頼次兄弟並びに頼次縁者三浦義澄等が、下野国(現在の栃木県)奈須原に於いて妖狐九尾の狐を退治した事件がありました。その内の一人頼次は、九尾の狐の霊威を畏み、崇敬していた宇迦之御魂神を祀りました。
その後金田氏は、執権北条氏、足利将軍家、又、松平清康(徳川家康の祖父)、宏忠(家康父)と代々有力支族及び徳川恩顧の家臣として仕え栄えることになります。
そして頼次の20世の孫である金田銀太夫正明が検見川の地を領有した時代、第108代後水尾天皇の御宇元和2年(1616年)検見川大明神の御神域に宇迦之御魂神を御奉賽し、現在に到っています。
伊弉冉尊 (いざなみのみこと)は、室町3代将軍足利義満が南北朝を統一せしめた時代第百代後小松天皇の御宇応永16年(1409年)以来嵯峨の地に祀られていました神様であります。尊は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と共に我が国の母神であり御神徳の高い神として人々に敬われています。江戸時代になり、金田正明が日頃崇敬していたこの神を寛永年間(1624~1644年・第3代将軍徳川家光治政下)に現在地に遷し、祭祀を営んだのが最初とされています。
このように、古来より民衆は勿論有力武将の崇敬も厚いいともかしこき神を祀る神社として、その御神徳を高揚してきたのであります。
この三柱の神の鎮まります社を「神祇三社検見川神社」と尊称し、今日に至っているのであります。
※検見川神社Webサイトより
検見川神社の境内
検見川神社へは総武線「新検見川駅」で降り、徒歩5分ほどで到着。
このルートだと境内の裏になりますが、入り口左手の坂を下ると正面鳥居の前に出ます。
京成千葉線「検見川駅」からだと検見川神社の正面鳥居まではすぐです。
こちらが検見川神社の鳥居。
この鳥居は笠木・島木に剃りがあるので明神鳥居でしょうか。
柱には御朱印の案内があり、検見川神社は通常の御朱印、毎月限定の御朱印などいろいろありますよ。
鳥居手前には御祭神、御由緒、御神徳、行事の案内が。
階段を登った先に手水舎があります。
検見川神社の狛犬。
ここの狛犬阿吽の足元には子供たちが。
吽の方はすごい笑顔に見えますね(^ ^)
こちらが検見川神社拝殿。
神社に到着した時は空は曇っていましたが、この時は青空が。
綺麗かつ貫禄がある拝殿ですね。
参拝した時期はちょうど七五三。
この写真は人が途切れる時に撮りましたが、多くの方が参拝されていました。
拝殿手前にある祓戸大神。
祓戸大神の左隣にある御神水。
奥には水晶があり神秘的ですね。
みなさんペットボトルに水を汲まれてましたが、私は残念ながら持っていなかったので断念。
また次回の参拝時にいただきます!
拝殿左側にある「夫婦欅(めおとけやき)」
1株から2本の欅が育ったように、何時までも夫婦仲良く暮らせるようにと願い、祈られています。
子授けの樫。
子授けの樫の裏にある天然記念物の「君が代石」。
天然記念物の「真石(魔除厄除の石)」
群馬県多野郡鬼石の神流川(かんながわ)で発見された三波石の中の一種だと記載されています。
さらに奥に進むと宮間嵓士翁顕彰像があります。
検見川神社の末社
検見川神社の境内奥にさまざまな末社があります。
三峯神社(みつみねじんじゃ)
御祭神
・伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
・伊弉冉尊(いざなみのみこと)
本社は、武蔵國秩父(埼玉県)、荒川上流の三峰山上に鎮座する三峰神社。
お稲荷様(おいなりさま)
御祭神
・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
本社は京都にある伏見稲荷大社。
すこし離れた場所にある稲荷神社。
寄宮社(五社堂殿)
・下総天満宮(しもうさてんまんぐう)
菅原道真公(学問・上達成就の神)
・嵯峨大地主神社(さがおおとこぬしじんじゃ)
土公神(地震除の神)
・天地神集神社(あめつちかみつどえじんじゃ)
八百萬神
・難波塞神社(なんばさいじんじゃ)
疫病除の神
・江戸湾金刀比羅宮(えどわんことひらぐう)
金刀比羅大神(海上航海安全の神)
古峯神社(ふるみねじんじゃ)
御祭神
・日本武尊(やまとたけるのみこと)
市神之社(いちがみのやしろ)
御祭神
・夷 神
検見川神社の御朱印
検見川神社
検見川神社 2019年12月
12月の御朱印は祓の印が。他にもオリジナル御朱印帳限定の御朱印などあります。
検見川神社の後記
初めて参拝した検見川神社は多くの方が参拝されていました。
時期的に七五三ですが、「他の時期でもきっと多くの方が参拝されているんだろうな〜」と思えるような神社です。
次回は各月限定の御朱印も楽しみですが、ペットボトルを持参して御神水をいただこうと思います。
それにしても千葉県の神社は御神水をいただける神社が多いんですかね?
まだアップしていない千葉神社でも御神水いただけるので、参拝される方は入れ物を用意してくださいね。
検見川神社の詳細
創建年 | |
御祭神 | ・素盞嗚尊(すさのおのみこと) ・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ) ・伊弉冉尊(いざなみのみこと) |
主な祭事 | 例祭神幸祭:8月1〜3日 |
御利益 | 文芸上達・厄除け・疫病除け・五穀豊穣・諸産業繁栄・諸芸上達・延命長寿・縁結び・事業成功 |
住所:262-0023 千葉県千葉市花見川区検見川町1-1
電話番号 043-273-0001
FAX番号 043-273-0002