今回は東京都杉並区に鎮座する「天沼八幡神社」をご紹介いたします。
天沼八幡神社ってどんな神社?
御祭神
・誉田別命
ご利益:国家鎮護・殖産興業・勝運招来・出世開運
・市杵島姫命
ご利益:海上安全・交通安全・財運向上・子孫繁栄・芸能上達
御朱印
あり:300円
御由緒
当社は天正年間(1573-1591)の創建とされ、四百数十年もの間この地の「鎮守さま」として長く天沼を守護してきました。
徳川家康が江戸に幕府を開く頃で、武勇の守護神としてこの天沼村に勧請されたとされます。時代の移り変わりと共に街の姿は変わりましたが、永きにわたり天沼の人々の心の拠り所として篤い信仰を集めてきました。
新編武蔵風土記稿(1828年)によりますと、天沼村は江戸麹町山王権現(現赤坂日枝神社)の社領でした。
「八幡社」は多摩郡天沼村中谷戸の鎮守で、本村にある蓮華寺の所領と記載されてます。
境内末社に日枝神社があるのもこの天沼村が山王権現の社領であったことを示してます。
幕府の裏鬼門を鎮守し、徳川家の繁栄と安泰を祈願した神社だったのでその社領からの年貢もかなり優遇されていたようです。
低地で大雨が降ると辺り一面が水浸しとなる土地のようでしたが、先人はその心配のない高台を鎮座地に選ばれました。
明治40年四面道にあった弁天社(市杵島姫命)を合祀してご祭神が二柱となりました。
昭和2年村社となっております。
昭和61年(1986年)創建四百年祭を執行しました。
本殿のご造営は昭和52年に鉄筋コンクリート造りとし、社務所は昭和54年、手水舎は平成14年、神楽殿は平成16年にそれぞれ改築を行いました。
天沼八幡神社Webサイトより
天沼八幡神社の道のり
天沼八幡神社の最寄り駅はJR中央線の「荻窪駅」。
歩きだと5分以内程度で到着します。
天沼八幡神社の境内
こちらが天沼八幡神社の鳥居。
朱色の第二の鳥居の奥に拝殿が見えています。
第一の鳥居手前にある御由緒。
参道を進むと朱色の鳥居が目を引きます。
第二の鳥居横にある手水舎。
ここは龍の口から水がでますが、龍の目がかわいい!
ちょっとだけ、困った表情にも見えます(^ ^)
参道を進んで、狛犬と天沼八幡神社の拝殿。
天沼八幡神社の狛犬。
天沼八幡神社の拝殿。
本殿は鉄筋コンクリート造りとなっています。
この日は曇り空でしたが、晴天の日だとまた印象が変わりそうですね。
拝殿手前にある神楽殿。
平成16年に改築されています。
天沼八幡神社の境内社
天沼八幡神社には五社の末社があります。
稲荷神社
御祭神
・稲荷大神
ご利益:五穀豊穣・諸産業繁栄・諸芸上達
天沼八幡神社末社の稲荷神社。
境内には全部で3社の稲荷神社の社があります。
金山彦神社、日枝神社、須賀神社
御祭神
・金山彦命
ご利益:金属加工工業の守護、金運上昇
・大山咋神
ご利益:諸産業繁栄・家系繁栄・醸造の守護
・須佐之男命
ご利益:五穀豊穣・文芸上達・厄除け・縁結び・疫病除け
こちらは三神で一殿の造り。
金山彦神社の御祭神である金山彦命は包丁の神様とも言われています。
大鳥神社
御祭神
・日本武尊
ご利益:国土平安・五穀豊穣・商売繁盛
毎年11月には酉の日に「酉の市」が開催されていて、商売繁盛・家運隆昌の開運熊手が買えますよ。
稲荷神社
御祭神
・稲荷大神
ご利益:五穀豊穣・諸産業繁栄・諸芸上達
こちらが2社目の稲荷神社。
小さな狐たちがたくさんいます。
稲荷神社
御祭神
・稲荷大神
ご利益:五穀豊穣・諸産業繁栄・諸芸上達
こちが3社目の稲荷神社。
こちらも小さな狐がたくさんいますが、社の色が違います。
天沼八幡神社の御朱印
天沼八幡神社
天沼八幡神社後記
裏通り面した場所にある天沼八幡神社ですが、車も人通りも多い場所で、私が参拝した時は途切れることなく参拝の方がいらっしゃってました。
天沼八幡神社のWebサイトを見ると夏越の大祓や例大祭、酉の市などの写真が載っていますが、多くの方で賑わっています。
創建から400年以上の歴史がある天沼八幡神社ですが、地域の方に親しまれているなと思える神社ですね。
天沼八幡神社の詳細
創建年 | 天正年間(1573-1591) |
御祭神 | ・誉田別命 ・市杵島姫命 |
主な祭事 | 8月26日:例大祭 |
御利益 | 延命長寿・縁結び・事業成功 |
住所: 167-0032 東京都杉並区天沼2-18-5
交通:
・JR中央線:荻窪駅から徒歩5分ほど