今回は東京都荒川区に鎮座する素盞雄神社をご紹介いたします。
素盞雄神社(すさのおじんじゃ)とは
御祭神
・素盞雄大神(すさのおのおおかみ)
天照大御神の御弟神です。八俣大蛇を退治し、その尾から天叢雲剣、後の三種の神器の一つ<草薙の剣>を取り出し、天照大御神に献上した勇敢な神様。また八俣大蛇から助けた櫛稲田姫との間に多くの御子神をもうけ、出雲国須賀という地で幸せな家庭を築いた神様として知られています。
「スサ」には「荒・清浄」の意味があり、罪・穢・災・厄など身に降りかかる悪しきこと諸々を、荒々しい程の強い力で祓い清める災厄除けの神様で、別名を牛頭天王(ごずてんのう)と言う為に通称を「お天王(てんのう)さま」といいます。
・飛鳥大神(あすかのおおかみ)
大国主神(だいこく様)の御子神です。別名を事代主神(ことしろぬしのかみ)・一言主神(ひとことぬしのかみ)といい、善悪を一言で判断し得る明智を持たれた神様。後世には福の神としての性格が強まり、商工業繁栄・商売繁昌の「えびす様」として崇敬されています。
江戸名所図会には、「飛鳥社小塚原天王宮(あすかのやしろこつかはらてんのうぐう)」とあります。
境内社
・稲荷神社(いなりじんじゃ)
・福徳稲荷神社(ふくとくいなりじんじゃ)
・菅原神社(すがわらじんじゃ)
ご利益
病気平癒
ご朱印
あり
御由緒
当社の開祖となる黒珍(こくちん:修験道の開祖役小角の高弟)の住居の東方小高い塚上に奇岩がありました。
黒珍はそれを霊場と崇め日夜斎戒礼拝すると、平安時代延暦14年(795)4月8日の夜、小塚の中の奇岩が突如光を放ち二柱の神様が翁に姿を変えて現れ、「吾はスサノオ大神・アスカ大神なり。吾れを祀らば疫病を祓い福を増し、永く此の郷土を栄えしめん。」と御神託を授け、黒珍は一祠を建て鄭重にお祀りし、当社が御創建されました。
次いでスサノオ大神の御社殿を西向きに御造営し6月3日、アスカ大神の御社殿を南向きに御造営し9月15日、それぞれ御神霊をお遷し致し、4月8日「御創建疫神祭」・6月3日「天王祭」・9月15日「飛鳥祭」の祭禮日が定まりました。江戸時代享保3年(1718)、類焼による両社炎上のため、同12 年に相殿(あいどの:一つの御社殿)として二柱を祀る御殿(瑞光殿:ずいこうでん)を新たに建築し奉斎しました。
荒川区南千住・三河島(現:荒川)・町屋・台東区三之輪の区内で最も広い氏子区域61ケ町の鎮守で、平成7年には御鎮座1200年祭が厳粛盛大に斎行されました。
※素盞雄神社より
素盞雄神社の境内
こちらが素盞雄神社の正面鳥居です。
入ってすぐ右にある手水舎。
御神水の案内があります。
拝殿前の狛犬たち。
こちらが素盞雄神社の拝殿。
この時は年末だったので拝殿も年末っぽい装いに。
拝殿より左側にある神楽殿。
奥には御輿庫が見えます。
拝殿右側には日本庭園風な場所があり、奥には御朱印などをいただける社務所があります。
松尾芭蕉の碑。
奥には瑞光石(ずいこうせき)が見えますが、瑞光石とは御祭神の素戔嗚大神・飛鳥大神が光を放ち降臨した小塚の中の奇岩のことをさします。
素盞雄神社の末社
福徳稲荷神社
稲荷神社
菅原神社
素盞雄神社の御朱印
墨書:千住天王・素盞雄神社
印:素盞雄神社
墨書:芭蕉【奥の細道】旅立ちの碑
印:素盞雄神社
素盞雄神社の詳細
創建年 | 平安時代延暦14年(795) |
御祭神 | 素盞雄大神(すさのおのおおみかみ)、飛鳥大神(あすかのおおかみ) |
主な祭事 | 天王祭:6月3日、飛鳥祭:9月15日 |
御利益 | 病気平癒 |
住所:116-0003 東京都荒川区南千住6-60-1
交通:
最寄駅
・JR常磐線「南千住駅」 徒歩8分ほど